「殿部長レポート!?」

殿部長
放映終了から5年にもおよぶ「超銀河トライアングル・ストーリー」に対する熱烈な支持の
期間を経て、われわれは貴重な情報を数多く得た。
以下、そのすべてをわがイースタン企画全社員に報告する。
イースタン企画所属第一営業部部長、殿部(とのべ)長(たける)、通称、殿部長(とのぶちょう)。


ちょうど5年前、主人公の仰天発言とともに、2人のヒロインによる、ほほえましくも
確固たる肉食系勝負宣言により、幕を閉じたTV版全25話。
マクロスフロンティアおよびその周辺に一体なにごとが起こったのか?!
しかし、その直後に発表された「劇場版製作決定!」の文字に
全ての視聴者のモヤモヤとした感情は、「劇場版」のラストまで持ち越されることとなり
やがて、主人公の言動は、「彼ならばしかたがない」といった、半ばあきらめにも似た
寛容さで多くの市民は、その物語の完結を待つこととなった。


しかし、市民はその正確な経緯を知りえないと思う。
放映後にパープルレイディスクとなり、オンライン視聴がシステム化され無限の視聴が可能となり
さらに、未見の市民に、その歴史を知らしめるべく、幾度となく「アンコール・オンエア=再放送」
が編成されてきた。
しかし、それでもまだ多くの未見の市民がいた。
「超銀河トライアングル・ストーリー」はTV版をベースとしながらも劇場用映画
「イツワリノウタヒメ」「サヨナラノツバサ」の前・後編として再構築され、
むしろ、その公開時点から、多くの市民に広まることとなった。
そう、すべては終わりとともにはじまったのだ。


資料班の調査によれば、予期せぬ数のラブコールが、あらゆる商品圏にまきおこり、
異業種コラボにもおよび、やがて我々が着手する「30周年記念事業の数々」にもつながるそもそもの原因になってしまった。


だが果たして、5年という時間は、新たな課題を生んでしまった。
それは「またTVで見たい」という欲求であった。
いかに高画質映像の焼きこまれたパープルレイディスクを持っていようが、
オンラインで24時間好きな時に作品をモニターすることができる環境にあろうが、
決まった時間に、決まった放送局にチャンネルを合わせ、多くの市民と視聴時間を共有するという
旧態依然としたテレビジョン放送を多くの市民が待ち焦がれていることが、わかったのだ。
われわれ、イースタン企画は・・・

(ノックの音、コンコン)
女社長
殿部長、コーヒーをお持ちしました。
殿部長
おや社長、気がききますな。もう、そんな時間ですか…
女社長
きれいな夕陽…
殿部長
「マクロス」とは我々にとって、なんなのだろう…
こす子
部長!オフィスは禁煙ですぅ!
殿部長
いや~スマンスマン…あっはっはっは…
******
メガネ乙
殿部長…とのぶちょ~!
殿部長
うん?なんじゃね、むにゃむにゃ。
メガネ乙
お昼ご飯の後だからって居眠りはマズいっすよ。
殿部長
…ん?デ・デ?
女社長
殿部長、「超銀河トライアングル・ストーリー」再放送の営業資料、読み終わったかしら?
こす子
部長、何か寝言、言ってましたよっ!
殿部長
…デ・デ・デ?
女社長
殿部長!夢オチはこれが最初で最後よ。
殿部長
エセケスタッ!

次回へつづく

続きは次回の会議レポートにて。

過去の企画会議
  • マクロス オフィシャルウェブサイト
  • 劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~
  • 劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~
  • マクロスFRONTIER